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2026年4月18日 (土)

PENTAX Ks1による試し撮り (NGC2841, M101)

カテゴリ<天体写真 ポータブル赤道儀 自作 ステッピングモーター アンドロメダ銀河 PENTAX KS1>

PENTAX Ks1と300mmの望遠レンズを使い改造したインターバルタイマーにて星空の撮影にトライしました。この試し撮りをする為に北極星とその周辺の星が見えるまで待つ事1か月。やっと撮影できそうな夜になりましたので、北極星を使って自作の赤道儀の極軸設定を行った後、ボーデの銀河を狙って、導入を試みましたが、残念ながら、探し出す事が出来ず、その途中で系外銀河らしい淡い光を見つけましたので、これを絞りをF5.6位に固定し、ISO3200、30秒のシャッター時間で120枚撮影し、Sirilでスタックしてみました。 使ったSirilのバージョンはV1.4.2。 PENTAXのオリジナルRAW画像形式であるPEFを直接読み込ませ、バイアス、ダーク、フラット画像をそれぞれ各40~60枚用意してスタック及びレタッチしました。

Ks1_ngc2841c1

NGC2841 PENTAX KS1300mm(460mm換算) F5.6 ISO3200 30秒 x 120 (60分)

中央付近に銀河らしいものが写っています。 系外銀河の画像を集中的に公開しているStellar Scenesのページからおおぐま座を探すと、NGC2841で有る事が判りました。この銀河は北斗七星のドゥベからM81方向に直線を引いた線より90度近く離れた線上に有り、M81を見つけられないのは当たり前でした。地球からの距離は約4600万光年だそうです。 インターネット上で紹介されているこの銀河の画像は、ほとんど1000mm以上の焦点距離の望遠鏡とサイズダウンしたCMOSセンサーを使った天体専用カメラで、フルサイズ換算3000mm以上という望遠鏡とカメラで撮影されており、300mm(フルサイズ換算460mm)のズームレンズで撮影されたものとは比べ物にならないですが、とりあえずはKs1で系外銀河の撮影が出来る事は判りました。

この次の撮影では、再度ボーデの銀河にトライしてみます。

ボーデの銀河を探し、カメラで捕えようとしますが、探す事3晩、なかなか探し出せません。4晩目の夜、極軸設定を終え、探す前にズームを300mmにしフォーカスの調整をしていると、今まで点に写っていた星が突然線になります。極軸がずれたのかと再調整しても変化なしです。 原因は赤道儀が回転していませんでした。55mmのズームなら問題ないのですが、250mmを過ぎたころから赤道儀が止まってしまいます。やむなく銀河探しは中止し、その原因をしらべると、カメラが赤道儀の回転軸より水平に90度近く傾くとモーターがトルク不足で回らなくなる事が原因でした。以前、K20Dと200mmズームでこのトルク問題は最悪状態を確認ずみでしたが、KS1になって条件が変わってしまったようです。モーターのトルクアップを行う為、電流制限を500mAまでアップしてみましたがダメでした。 この原因を詳しく調べたところ、レンズの物理的な長さが200mmより300mmに長くなった事。KS1の本体にある三脚固定ネジの位置がK20Dより外側にあり、その両方が重なって回転しなくなったものでした。

対策は、カメラを雲台に固定する時、赤道儀の軸が最もレンズ側に近づくようにカメラを固定したらこの問題は起こらなくなりました。 恒久対策はレンズの反対側にバランスをとる為のおもりを追加しなければなりませんが、それまではこの方法で運用します。 また、モーター電流がこの最大負荷のときどのくらいまで下げるとモーターが止まるのか調べると200mAでしたので、電流制限を350mAに変更しました。

下は最大負荷状態でのテスト風景です。

Ks1_eqmtest

 

赤道儀のカメラバランスの問題をとりあえず対策して、ボーデの銀河を探し始めたのですが、今度はカメラと赤道儀が干渉して、思った方向にカメラを向けられなくなりました。 対策案は出たのですが、アリガタプレートを購入する必要が生じ、すぐには解決できません。 そこで、M101 回転花火銀河にターゲットを変えてトライするこ事にしました。この銀河も目視では見えませんので、探すのが大変です。 カメラのレンズを18mmの広角に変え、まず北斗七星を画面全体で捉え、ひしゃくの柄の部分にあるミザールが画面のほぼ中央になるように、55mmまでズームアップしながら合わせました。次に、レンズを55-300mmに交換し、ミザールから4個の星をたどり、この辺かな?と思われる位置がほぼセンターになるようにズームアップしながら合わせる事が出来ました。 この時、撮影はISO3200 絞り5.6位いで60秒のシャッター開放時間でしたが、M101は見えませんでした。ISOを6400まで上げると、空の部分が明るくなりすぎ、星はかえって見えにくくなります。 特に光害の多い所では撮影そのものが無理という情報もあり気になります。 60秒シャッター時間では星がわずかに楕円に写るので、30秒シャッター時間で200枚の撮影にトライしました。

この他に、バイアス、ダーク、フラット画像を、各50~100枚用意しましたので、カメラをセットし、極軸調整やピント調整など、午後8時から初めて終わったのは12時でした。この時間内に、ダーク画像撮影時、シャッターのタイミングが狂い、2秒間シャッターをONし、30秒間休むという、トグル式リモコンの最大の誤動作もあり余計に時間がかかってしまいました。

Sirilでスタックしましたが、2枚がエラーになり実際にスタックされたのは198枚でした。 このスタック時間は約1時間かかっています。

Result_drizzle_5514s32

M101(回転花火銀河)PENTAX KS1 300mm(460mm換算) F5.6 ISO3200 30秒 x 198 (99分)

Siril V1.4.3でスタックし、RawTherapeeでレタッチしました。 まだSirilやRawTherapeeの全機能を使える状態ではありませんが、今のところ、上の状態がベストです。

下の画像は、198枚の画像をスタックし、自動イコライゼーションしただけのものです。

M101_noretach

光害のない場所で、ISO感度を25600まで上げると、この淡い光もはっきりと写るかもしれませんが、これから梅雨入りし、撮影出来ない日が続き、梅雨明けのころは、この銀河の高度も下がり、撮影のシーズンオフになりますので、遠征出来るのは来年でしょうか。
 

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