40m バンド 国内用ベントDP追加
前回の記事までにて、ほぼマルチバンド対応のアンテナ設置は完了していましたが、取り残されていた40mバンド国内向けアンテナの検討を行いました。 当初、すでに完成状態にあるツェップアンテナを候補に上げましたが、このアンテナは自宅の敷地内からはみ出す為、常時展開して置く事が出来ないアンテナでした。 そこで、裏庭と燐家の間に張って、実用していましたベントDPを再登場させる事にします。
このベントDPは家に近接している事もあり、MTU無しでは使用できないアンテナでしたが、廃棄処分予定のプリセットMTUから7MHzのT型MTUを1台だけ取り出し、これを小さなBOXに入れベランダで整合が出来るように改造して実現する事にします。 また前回のワイヤーは0.2SQでしたが、今回は1.25SQワイヤーに変更しました。
構造も前回と同じです。 使用するバランは以前作って、耐圧でNGとなった4巻線式バランの構造で、1:1に固定した物を、耐電圧特性を改善して、新たにつくりました。
左のような1台だけのMTUを防水BOXに入れ、左から同軸で送信電力を入れ、T型MTUを通った後、1:1のバランを経由して、平行フィーダーでアンテナへつなぎます。
バランのコアはFT-140#43です。 SWRの記録は残しておりませんが、1.2以下でした。
日曜日の午後4時ごろ完成して、先に出来上がっている40m用垂直DPと比較しようとしましたが、コンディションが悪く、数局しか聞こえません。 聞こえていた大分の局はベントDPの方が10dBくらいSがUPしました。 後日、4エリアの広島と岡山の局のラグチューが聞こえましたので、同様に比較すると、両方の局とも20dBから25dBくらいの差が付いてベントダイポールが有利でした。
MMANAによる指向性のシュミレーションデータです。 国内向けとして使えます。
このベントDPの目的は7195のAM交信がメインなのですが、どなたもQRVしていないのか、QRVしているけどコンディションが悪く聞こえないのか、しばらく様子を見る事にします。 1週間くらい後、7195でAMによるCQを出していると、1エリアの局からコールがあり59+10dB以上で聞こえているとの事。この時のキャリア出力は60Wで、AMによる1エリアとの1st QSOでした。
このアンテナは国内用でして、例え、このアンテナでDXが聞こえても、交信はしてもらえません。DXとの交信は垂直DPが断然有利です。南太平洋の島からCQが聞こえ、他に呼ぶ局がなければ、垂直DPなら一発で応答があります。 のはずなのですが、10月末に行われたWW PHONEの時、垂直DPでコールしても全く応答が有りませんでした。逆にこのベントDPでコールするとWもBYもYCもDUも一発で応答が有り、どうなっているんだろう?? 調査した結果、垂直DPの上部エレメントがATUの内部で断線していました。 この状態でもATUはSWR1.2以下に整合させていましたので、受信感度が下がったとは認識していましたが、断線までは気付かなかったのが実態でした。 これを修理した結果、7MHzでは初となるカリブ海の西側に位置するベリーズとQSOできました。 垂直DPバンザイ!
160mバンドで200W運用できるようにATUを改造しました。