アンドロメダ銀河 撮影成功
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「前回からの続き」アンドロメダ銀河を光害と時々薄雲に隠れる環境の中、PENTAX K20D、30秒のシャッター速度で120枚撮影できました。撮影後確認したところ、7枚は星が流れたり、2重に写っており削除しましたので、実際にスタックしたのは113枚でした。 NRをオフ出来ないことから撮影は2時間かかってしまいました。
この日は、4日後にスーパームーンとなる月明かりもあり、撮影コンディションとしては最悪に近い状態でしたが、以下の画像が得られました。
RawTherapeeでレタッチ(明るさ調整のみ)し、初めて使ったSiriLでスタックしたものです。 銀河の中心を取り囲む円盤状の光の取り込み不足で、かなり薄くなっていますが、かろうじて渦巻き状のアンドロメダ銀河を撮る事ができました。 暗雑が他のカメラより多いという口コミ情報もあり、この薄い原因のひとつがカメラそのものではないかと疑っております。 NRをOFFできないという仕様の為、渦巻き状の光を消してしまっているかも知れません。 インターネット上でK20Dによるアンドロメダ銀河の写真は1枚しか見た事がありません。この画像と似たようなものでした。
撮影条件がいまいち悪い為、光害がなく、月明かりもなく、かつ撮影時間中、雲で隠れることのない場所で、より多くの光を取り込む為にシャッター解放時間を90秒くらいまで拡大し、夜中に遠征しないと、これよりはっきり写す事は出来ないでしょうから、次の目標は、星空のきれいな場所に遠征しての撮影しかありませんが、この夜中に遠征という行動がとれるのは1年くらい後かも知れません。
それから、2週間経過しました。
光害や月明かりや雲の影響で、成果が出なかった1回目の撮影の後、せめて、月明かりと雲の無い夜にベランダから90秒のシャッター時間で46枚トライし、再挑戦しました。 撮影時間は2時間50分でした。
上の画像が90秒のシャッター時間で41枚をスタックした結果です。 46枚中5枚はNGでした。しかし、30秒の時とあまりかわりません。 インターネットで見る総露光時間1時間の画像は、銀河の外周をとりまく渦模様がもっと綺麗に見える画像が多いのですが、私の画像はとてもそのレベルになっていません。 M31の隣にあるM110は、M31の渦巻のすぐそばにある画像が多いのですが、私の2枚の画像ともかなり離れています。 これは、渦巻の薄い光が記録されていない事であり、やはりカメラのNRが消しているのかも知れません。
下は、上と同じ画像をRawTherapeeで霞除去を行った後、スタックしたものです。 少しはかわりましたが、限定的ですね。
撮影の遠征に出かける前にカメラかレンズを再検討する必要が有りそうです。
以下、Sirilについての参考情報です。
何回かスタックにトライした中で、最初のスタックを失敗する事がありました。 スタックする前にRAWTherapeeでレタッチし直した時に何回か発生しました。 このエラーの対策をネットで探していると、参照する画像の状態が悪いと次の画像との比較時エラーとなる事があるようです。この参照画像はホルダー内の最初の画像が使われる事があるようです。 対策として、星が画面全体で写っている画像をリネームしてファイル名が一番若いように並べ替えると、エラーなくスタックが始まり、途中に条件に合致しない画像に出くわすと、その画像はエラーとなり、処理を止めて次の画像に進むみたいです。 RAWTherpeeでレタッチする場合、画面全体の明るさや彩度が変化する場合、あまりエラーは出ませんでしたが、コントラストの調整や黒レベルをいじった場合、のきなみエラーになった事がありました。 ただし、レタッチしていないRAW画像をそのままSiriLでスタックすると、半分以上がエラーとなります。 このエラーでプログラムがストップする事は有りませんが、エラー比率を下げる上で何がしかのレタッチは必要です。
PENTAXのRAW画像のPEF形式の画像がNGになっているかも知れません。



