アンドロメダ銀河 撮影準備
カテゴリ<天体写真 ポータブル赤道儀 自作 ステッピングモーター アンドロメダ銀河>
(前回までの記事)自作のポータブル赤道儀による星の撮影が可能になった事から、目標としていたアンドロメダ銀河の撮影にトライします。 と言っても、自宅のベランダから空を見上げてもアンドロメダ銀河はおろか、その周辺の星も見えません。 例え、光害の少ない場所へ夜中に遠征しても、アンドロメダ銀河がどこにあるのかさえ検討がつきません。 よって、まずは、自宅のベランダから、この銀河を探す練習からスタートしなければなりません。 インターネットをぐぐると、アンドロメダ銀河の探し方を解説した記事や動画が沢山見つかります。 それらを何度も学習して、2等星以下の明るさの星は見えないベランダでおおよその位置を探す練習を開始しました。 この練習を200mm望遠レンズで始めたのですが、さっぱり探し当てる事が出来ませんでした。 結局初心に帰り、50mm固定レンズで、おおよその位置を知り、次にレンズの焦点距離を次第に長くしながら探す範囲を狭めていく事にしました。
まず、秋の四辺形の一角にあるアルフェラッツとカシオペアの位置関係から多分この辺だろうと予想する方向に50mmのレンズを向け30秒のシャッタータイムで撮った写真が下の2枚です。
左は、JPEGで撮った画像で未加工の状態です。 右はRAW画像を見やすいようにコントラストと黒レベルをレタッチしたものですが、実際のアンドロメダ銀河の位置は、右上の片隅に小さく映っていましたので拡大したものです。
ここまでレタッチすれば、この真ん中付近にぼやけて写っているのがアンドロメダ銀河だろうと言えますが、この像はカメラのファインダーや背面LCDモニターの画像では確認できませんでした。 しかし、カメラの中の画像をPCで表示させると、自由に拡大できることから左側の画像はPCの画面で見る事ができます。
200mmの望遠レンズはズームになっており、80mmから200mmまで連続的に可変できます。 次は、80mmの望遠レンズで、まず画面上に銀河をとらえ、それの位置を中央によせながら、次第にレンズの焦点距離を長くし、200mmでも画像の中心に銀河がくるようにセッティングする事にトライする事にします。
このトライは以外と早く実現できました。 アンドロメダ銀河を中央とまでは出来ませんでしたが、自宅のベランダからとらえた最初のショットが左側、1時間以上経過した時のショットが右側になります。
左側は色がほとんどついていません。その原因は推測ですが薄い雲がかかっていたのではないかと思います。この200mmのショットを30秒のシャッター開放で120枚撮影しました。 かかった時間は20時半から22時半まで。
そして、この画像をRawTherapeeでレタッチし、Sequatorでスタックしようとしたら、エラーです。 RawTherapeeで出力したファイル形式は16bit TIFF。 PCの画面では、TIFFファイルの読み込みエラーとでます。 11月Topの3日連休を使って、エラーの原因をさがしましたが、該当する対応策は見つかりません。 8月にスタックの実験をした時は、問題なくスタックできたのに。 ただし、この時のWindows11のバージョンは23H2。 今回は、25H2にバージョンアップしていました。3連休が終わってから24H2が入っている32GバイトのPC(借り物)でトライしましたがエラー。 インターネットで調べるとSequatorは過去もTIFFでトラブったとの事。 しつこくインターネットで情報を探していると、AIからのアドバイスがあり、Sequatorの代替としてSiriLというアプリがお勧めとの事。 さっそくSIriLを検索すると、ダウンロードページが見つかり、かつ、使い方を解説したページもみつかりました。
せっかく、Sequatorの使い方を覚えたばかりでしたが、また一からSiriLの勉強開始です。
アンドロメダ銀河 撮影成功 に続く。




