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2014年7月14日 (月)

クリエートデザインRC5A-3の修理

<カテゴリ:ローテーター>

東広島も7月は落雷が多く、今年もプリセットMTUの制御回路が誘導雷により被害を受けました。 

Rc5a3front

同じ時期に誘導雷でローテーターが壊れたと、修理を頼まれました。単純な修理なら、ブログで紹介するまでも無いのですが、今回のクリエートデザイン製RC5A-3の配線図に誤りがあり、修理に時間がかかってしまいましたので、同じテツを踏まない為、紹介する事にしました。

このローテーターの配線図は取説の中に印刷されています。これは簡単だと思ったのは最初だけで、プリント基板にシルク印刷が無く、配線図と現物の対比が難しくなっています。 壊れた部品を特定し、手持ちがなければ、それを通販で発注する事になりますので、まず最初は壊れた部品探しになります。

U1の4558はプラスチックカバーが吹き飛んで、中のICチップがむき出しですので、これは間違いなく壊れています。U2の4558はスピード制御に使われいますが、電圧をチェックしても配線図に記入された参考値の電圧とはかけ離れています。このOP-AMPも壊れたのだろうと、ICを取り外すし再度電圧チェックをしても、配線図を追いかけて得られる推定電圧にはなりません。 回路図と実際が違うのではと、基板をカメラで撮影し、それに実装部品を並べて確認していく事にしました。

Rc5a3pcb

実体配線図を途中まで作成した時点で、配線図の間違いが判りました。 ダイオードCR6とCR7の交点とU2Bの7番ピンは接続されていました。配線図上で交点を示す黒丸が抜けていたものです。ここがつながっているとすると、U2Bを取り外した後のDC電圧はすべて計算通りの電圧になります。 要はU2Bが壊れている事に他ならないのですが。

それ以外に壊れていた部品はQ2の2SA1015、Q4の2SC1815でしたので、手持ちの部品でまかなうとして、4558のみが通販手配となりました。

このローテーターの動力回路のコモンラインは商用電源と直結しています。修理の最中にうっかり1次側をさわり感電しました。背面の1番~3番端子に触れたら感電します。ローテーターまでこのコモンラインはつながっていますので、要注意です。 多分電安法は不合格と思います。 PSEマークの有無の確認を忘れました。 例え電安法対象外製品でも感電は無いですよね。 安全規格をどう思っているんでしょうかね。 

RC5A-3の配線図をダウンロード

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