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2023年4月25日 (火)

CWのブレークイン機能動作せず

<カテゴリー:TS-930S>

久しぶりの修理です。

2018年に旧スカイドアアンテナを降ろし、同時に、このTS-930Sでの交信も途絶え、自作無線機の実験以外、電源ONした事が無かったのですが、2023年の4月に、新スカイドアンテナを上げて、HF交信を楽しもうと、電源を入れ送信テストをすると、SSBはOKですが、CWの電波が出ません。 電波が出ないだけで無く、CWのモニタートーンも聞こえず、かつ受信の音も聞こえません。 再開するHF交信のメインはCWですので、修理するか、廃棄して、隣に鎮座するTS-850Sにメインの座を渡すかの選択となりました。

とりあえず、カバーを外し、操作SWの裏側が見えるようにして、スィッチの端子間の導通を確認する事にしました。

CWのモニタートーンが出ないのは、VOXとMONITOR SWの接触不良でした。 いずれも何度もON/OFFを繰り返すと、時々OKになったり、NGになったりでしたので、KURE印の接点復活剤を吹き付けてやりましたら、OK状態になりました。

次に、CWやTUNEの時、受信音が聞こえないという問題です。 詳しく調べると、NAR(ナロー)とWIDEの切り替えSWの接触不良です。 このSWの接点に接点復活剤を吹き付けるのは、ほとんど不可能なので、パネル面のSWをNAR方向に倒し、基板の裏側の、NARモード時、ONするSWの端子間をワイヤーでショートしてやりました。 WIDEで交信する事は全くないので、これで不都合は生じません。 ほかにPROC ON/OFFのSWも接触不良で、PROCがONになりません。 このSWもPROC ON状態にワイヤーでSWの端子をショートし、常にPROC ON状態としました。

次は、サービスマニュアルを片手に、送受信系統の再調整を行います。

周波数関係は最大で80Hzくらいのずれが有りましたので、これを+/-20Hz以内に調整しました。 また、コイルのコアをレベル最大にする指定のあるコイルは全て、最大付近に調整されており、問題なしでした。 受信感度も送信レベルも9年前にオーバーホールした時から、ほとんど変わっていなく、特に受信感度は、追加したプリアンプの為、常時20dBくらいのATTをONしておきたいくらいでした。

約2時間で、SW不良対策とオーバーホールが完了し、CWの送受信も問題なくできる状態になりましたので、まだ当分はメインの座に留まる事ができそうです。

TS-930が正常になりましたので、新マルチバンドアンテナシステムの確認に戻ります。

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