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2019年7月25日 (木)

SDR入門

カテゴリ<SDR>

かねてより興味が有りました、SDRについて遊び始めました。 aitendoで安いDABドングルが売られており、これを入手したのが、2週間前。 色々なホームページから、簡単に2mのワッチが出来ると思い込み手当り次第にソフトやドライバーをインストールしたのですが、うまく行きません。 悪戦苦闘の末、とりあえず、ローカルのFM放送が受信できるまでになりました。 最終目標はSDRのPCに依存するところは、フリーソフトにお任せして、直交検波と直交変調が出来る回路とそれにつながる送受信回路の自作ですが、生きている間に出来るかどうかは????です。

Fc0012dongle

左の写真はRTL-SDRチューナーと言われるaitendoから届いたドングルをさっそくオープンした状態です。 先輩方のホームページより、USBコネクタはUSBケーブルでPCに接続し、アンテナ端子はSMAやBNCに変更した方が良いというアドバイスの通り、シールドと放熱が期待できるアルミケースに改造する事にしました。 時期は梅雨の真っ最中、毎日雨で、外での工作が出来ない状態でしたが、雨が止む短い時間を狙って、工具を倉庫から出しては仕舞いを繰り返しながら作成したのが、下の写真です。 入力部分にBPFやRFアンプを追加するスペースを確保する為に少し大きめのシャーシとし、アンテナ端子も現用の2mトランシーバーに接続するMコネクターにし、まずは、2mのオールモード受信機作成がターゲットです。

Fc0012dongle1

Fc0012dongle2

左上が、配線前の部品配置検討段階、右上が、配線完了状態です。 ここまでは、問題なしですが基板は全て両面テープで張り付けた状態で、いつでもはぎ取る事が出来る状態です。

次はソフトのインストールです。 HD SDRというフリーソフトがある事をインターネットで聞きつけ、これの最新版をゲット。RUNさせると、ハムバンドと放送、業務無線とジャンル別に整理されており、多分aitendoのドングルは対応していないと思いますが、HFをフルカバーできるアプリになっています。 これによる受信をトライしたのですが、いくら頑張ってもUSBドライバーが色々なホームページが説明している名称になりません。 当然、HD SDRの起動の時点でドライバーが無いと蹴飛ばされます。

これは、簡単ではないとと悟るまで1週間。 初心に帰り、aitendoの商品説明にある通り、SDR#とそれに必要なドライバーのインストールにトライし、zadig.exeの部分で挫折しかかりましたが、zadig-2.4.exeに乗り換えて、めでたくドライバーがインストールされました。 

Sdrsharp

さっそく、3.5Km先の標高415mにある出力10WのローカルFM局にチューニングするとフルスケールで受信できるようになりました。

この延長線上で、周波数を145MHzにし、バンドスコープ幅を2MHzにすると、2mの全体のスペクトルを見る事ができます。 当地では、出ている局が少ない上、昼間である事から、実際に捉えられた局はSSBが1局、FMが1局でした。 スペクトルは期待したような結果を出してくれましたが、その復調音は、とても交信に使えるレベルでは有りません。 S/Nが非常に悪く、またAGCの効きもかなり不足で、FMでもノイズの変化があります。

原因はゲインの不足です。 ドングルの前に、BPFとRFアンプを追加してどれくらい改善するかを見る必要がありそうです。

下に2mのバンド幅2MHzと1MHzのスペクトルを示します。 1MHz幅のとき、FMが2局あります。

2mspectlebw2mhz

2mspectlebw1mhz

このSDRの操作性ですが、トランシーバーを操作するレベルには程遠く、特にチューニング操作は全く話にならないレベルです。 広帯域受信機として、特定の周波数をじっくり聞く場合に限るようです。 また、バンド内に59+60dBの局が現れると、バンド全体にスプリアスが発生し、S5くらいの信号は全く受信できなくなります。  今使っているドングルは送信機能は有りませんので、現状の組み合わせでトランシーバーは構成できません。 こんな事情から、SDRのフリーソフトを含めて再検討する事にします。 

このSDRを始めるに当たり、最初にインストールしたHD SDRは、どういう訳か周波数の設定がLoもTuneも0Hzのままで設定できませんでした。 原因が判らず、とりあえずSDR#で実験を開始したのですが、一度SDR#で動作確認した後、SDR#をクローズして、すぐにHD SDRを立ち上げると、正常に動作します。 HD SDRをクローズした後は、またNGとなります。 とりあえず原因は判りませんが、SDR#立ち上げ、クローズ、HD SDR立ち上げのシーケンスでなんとか使える事は判りました。 このHD SDRのソフトの操作方法が良く判らず、色々なパラメーターをいじっていましたら、SDR#よりS/Nの良い受信が出来るようになりました。 SDR#でどうにもならないと思っていた59+60dBの局がバンド内に現れた時でも、AGCで弱信号の抑圧は発生しますが、スプリアスの発生が少なく、入力のフィルターを調整すれば、なんとか使える受信機ができそうです。

下の写真はHD SDRで2mをワッチしている時のスナップです。周波数のキャリブレーションをまだしていませんので、周波数表示が微妙にずれていますが、145.080で59の信号を受信しているところです。

Hddsr2m

FM受信時のスケルチ動作も通常のトランシーバーと変わらない動作をします。 低周波の帯域幅も自由に設定できるという事から、今後このソフトをベースに検討していく事にします。

ダイレクトコンバーション式SDRチューナー へ続く。

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