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2015年8月14日 (金)

PIC24FJ128GB106 データメモリー不足

<カテゴリー:PICマイコン

TFT LCDにグラフィックや文字を表示させていますが、メモリー容量を64Kから128Kに替えた為、新たにフォントを追加する事にしました。 フォント作成アプリで大文字、小文字、数字、記号などを作り終え、これをincludeファイルにして、コンパイルすると、エラーになります。  出てくるコメントはリンカーエラーとの事で、メモリーが不足しているような内容です。

これらのエラーコメントを頼りにインターネット内で検索すると、Microchip(USA)のFAQページにメモリーを拡張しなければデータサイズは32Kまでと言う説明が見つかりました。 ただし、どうすれば、32K以上のデータメモリーを使えるのかは、やりとりが英文である事もあって、良くわかりません。

そこで、日本語の情報を探すと、データメモリーが32Kまでで制限されている事。 これを32K以上に拡張する為には、レジスターの設定やアドレッシングなど、変更する必要は判りましたが、肝心なXC16による記述方法が良く判りません。

結局、インターネットから探しだした、以下の記述でコンパイラーがエラーを出さなくなり、ちゃんと文字の表示が可能になりました。

コンパイルエラーになった記述例

const unsigned char Font7_space[] = { 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0 };//ASCII 32
const unsigned char Font7_sharp[] = { 0xb, 0xa, 0xa, 0x3f, 0xa, 0x1a, 0x1a, 0x3f, 0x16, 0x16 };// ASCII 35

・・・・・・

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const unsigned char *Font7_table[] = {
 0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, //ASCII 0-15

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コンパイルエラーが無くなった記述例

__eds__ unsigned char Font7_space[] __attribute__((eds)) = { 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0, 0x0 };//ASCII 32
__eds__ unsigned char Font7_sharp[] __attribute__((eds)) = { 0xb, 0xa, 0xa, 0x3f, 0xa, 0x1a, 0x1a, 0x3f, 0x16, 0x16 };// ASCII 35

・・・・・・

・・・・・・

__eds__ unsigned char *Font7_table[] __attribute__((eds)) = {
 0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, //ASCII 0-15

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Aafont7

左の[SWR ANALYZER]の文字が今回作成した10x6のフォントです。

文字を書き込むとき、フォントアドレスをポインターで指定しますが、このポインターの型宣言も下記のようにする必要がありました。

__eds__ unsigned char *fontptr;

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