TS-930S 28MHz 100W WARCバンド送信TSS保障認定
故障したTS-930Sを貰い受け、販売店経由でKENWOODに修理を依頼したところ、断られてしまいましたので、インターネットで英文サービスマニュアルを入手し、自分で修理する事にしました。首尾よく修理できましたので、このモデルを使えるようにTSSで認定を受けることにしました。古い機種ですので、18,24MHzの送信は禁止措置が取られていることと、28MHz帯の最大出力が昔の規定通り50Wとなっています。これを改造して18,24MHz帯の送信可、28MHz帯での最大出力100Wの保障認定を受けました。
以下その方法を紹介します。
WARCバンド(18,24MHz)の送信許可。
これは、非常に簡単です。スピーカーと電池ケースが取り付けられたアングルの止めビス4個を外すと、その下にデジタル基板があります。ちょうど電池ケースの真下当たりにX57-1020-00 という基板が有り、そこにコネクタが接続されていますので、このコネクタを抜きとります。それだけです。心配な方はこの基板を取り外してください。
マイクボリュームを最小にして、スタンバイスィッチをSENDにすると、ON AIRのインジケーターが点灯するのを確認してください。
スピーカーアングルを元通りに取り付けるとき、引き抜いた電池用コネクタの挿入を忘れないように。
28MHz帯の最大出力を100Wに変更する。
出力を50Wに規制する為に設けられたダイオードD150をカット(OPENに)するだけで対応できます。セットを裏返して、受信用バンドバスフィルターが集中するエリアの右側にあります。このダイオードのリード線をニッパでカットするだけでOKです。
TSSの保障願いには、
18,24MHz帯送信可の改造内容:X57-1020-00 基板にあるコネクターを抜き取る。
28MHz帯最大出力100Wの改造内容:D150カット(廃止)。
と書いて、図面や写真は添付しませんでしたが、承認していただきました。